「足をぶつけてしまったが、痛み止めはないか。」「腰を痛めてしまったがすぐに受診ができない。」など怪我をしてしまった時の薬の選び方を解説していきます。
※痛みや怪我を放置しておくと痛みが残ったり動きに影響が出るなど身体の機能に影響が出る可能性があります。痛みが強い場合や明らかに骨折など強い腫れがあるなどの場合はできるだけ早めの受診をしてください。
怪我による痛みの仕組み
怪我をしたときに体の中ではプロスタグランジンとブラジキニンという成分が発生していきます。
・プロスタグランジン~痛みや腫れなどを生じさせ、いわゆる炎症が発生します。
・ブラジキニン~痛みを主に感じさせます。
プロスタグランジン単体では痛みにそこまで関わってはいないのですが、ブラジキニンの痛みを感じさせる効果を高めると言われています。
そしてプロスタグランジンはCOXという体の中の酵素の働きによって生み出されています。
鎮痛薬の働き
鎮痛薬の中でもNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)はCOXの働きを邪魔します。そのため痛みと炎症に関係するプロスタグランジンを生み出すのを妨げるため、鎮痛効果・抗炎症効果につながっていきます。
※炎症自体は自然治癒過程の一部でもあります。痛みや怪我のの程度によっては使用に関して慎重になる場合もあります。
市販薬のNSAIDs成分と代表製品
・イブプロフェン~イブシリーズに含まれています。
イブシリーズについて解説した記事はこちら
・ロキソプロフェン~ロキソニンシリーズに含まれています。
ロキソニンシリーズについて解説した記事はこちら
鎮痛薬使用前の応急処置
鎮痛薬はあくまで痛みを抑えるのと炎症を抑えるだけです。それ以外に怪我した時の初期対応が重要になります。いくつか考え方があるため共有します。
・PRICE
Protection(保護)、Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとっており、応急処置の基本的な考え方の一つです。
Protection~装具など固定できるものがあれば固定し保護します。
Rest~まずは動かさず安静にします。
Icing~患部を冷やしますが、20~30分程度にし、長時間冷やしすぎないようにします。
Compression~患部を適度に圧迫し腫れや内出血を抑えます。
Elevstion~患部を心臓より高い位置にすることで腫れを抑えることができます。
他にも発展させたPOLICEやPEACE&LOVEなどありますが、専門家の視点が必要であるため家庭で行うようであればまずはPRICEで応急処置をし早めの受診をおすすめいたします。
まとめ
軽い怪我であれば市販薬で様子を見ていただいて問題ないと思いますが、明らかに重症の場合や軽い怪我でも数日で改善していかないなどあればやはり受診していただくのがおすすめです。
※本記事の内容は一般的な情報に基づいて作成しています。市販薬の選択や使用にあたっては、用法・用量を守り、添付文書をご確認ください。不安な点がある場合や症状が改善しない場合は、医療機関を受診するか、医師・薬剤師にご相談ください。
■関連記事


コメント